父の贈り物

私の父は18年前に亡くなりましたが、父が描いてくれた絵は私の家の壁に飾られています。武田薬品のサラリーマンだった父が趣味で油絵を描いていました。趣味の枠を超えていました。二科展に何度も入選していて、仕事と両立は大変そうでした。人形の油絵は、私が結婚する際に私が持っていた民芸人形を記念に描いてくれました。その時はあまり有難く思っていませんでしたが、今思えばもっと色々描いて貰えば良かったなと思っています。そしてアネモネの水彩画は、我々家族が南米コロンビアに赴任した際やたらアパートが広くて、白い壁が多く、若い私たちにはまだ絵画を購入する余裕もなく、父に何か絵を描いて送ってといったら、水彩画5枚送ってきてくれました。早速、額縁やさんに行って自分でマットの色を指定して作ってもらいました。私の大好きな作品です。それ以外に千鳥が渕の桜を描いたもの、額アジサイを描いたもの等でした。どれも好きな絵です。絵は何年経っても変わらず残っているので、嬉しいですね。