さようなら歌舞伎座

4月28日をもって今の歌舞伎座(昭和26年復興再開場)を建て直すため、4月公演はこの建物では、まさに最後になります。幸い今日のチケットを友人がとってくれたので、楽しみにしていました。ちゃんと説明イヤーホンを借りてお弁当も予約しておいたので、入り口で受け取り、お土産用の佃煮、説明本も買って準備万端で前から9列目の真ん中実によい場所でした。幕が上がるとまぁ見事な若手スターがずらりと並んで出てきました。海老様を真ん中に菊之助、勘太郎、染五郎、七之助、松緑、獅童など今バリバリの役者が並ぶとまぶしいくらい、華やかで、見事でした。其の中でも、やはり、海老様が真ん中で主役でした。イヤホーンの説明は実にすばらしく、音や幕の説明から、役者の説明、話の内容の説明と聞いていて得した気がしました。最後に中村勘三郎、勘太郎、新之助親子が連獅子でしたので、万々歳でした。阿吽の呼吸で三人の所作が見事に息がぴったりで、紅白の長い毛を左右に振る「髪洗い」、毛を回転させる「巴」、舞台に叩きつける「菖蒲叩き」見事でした。世界に誇れる芸術舞台です。帰りの出口に勘三郎の奥さんと勘太郎の結婚したばかりのお嫁さんが御ひいきさんに挨拶に来ていました。3年後に新しい歌舞伎座が出来上がるそうです。